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オーディオブック/ボイスドラマ「さくら~桜色の物語/Cherry blossom Story」

オーディオブック/ボイスドラマ「さくら~桜色の物語/Cherry blossom Story」

Ks 21 エピソード 1月 28, 2025

このポッドキャストは、桜をテーマにした20編のショートラブストーリーを収録したオーディオブック/ボイスドラマです。写真家・長尾里絵の美しい写真と、声優・桑木栄美里の情緒豊かな朗読が融合し、桜の花びらが舞うようなパステルカラーの情景を描き出します。2013年にリリースされた「さくら~Sakura」を新たに再構成した作品で、リスナーに春の訪れを感じさせる内容となっています。

エピソード

ボイスドラマ/エピローグ
ボイスドラマ/エピローグ 1月 28, 2025 00:00:44 いかがでしたでしょうか? 写真とコラボした20篇のショートストーリー。 わからない言葉は、このあとの巻末の解説をご覧ください。 本を読んでくださった皆さんにも、素敵な出会いが訪れますように。 朗読は、桑木栄美里でした。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「手弱女」
ボイスドラマ「手弱女」 1月 28, 2025 00:01:22 遅咲きって、いい意味かしら。 境内の桜の木に手をあてながら 彼女がつぶやいた。 花雪洞、花疲れ。 喧噪の後に開花する遅咲き桜。 実は、一番好きな花である。 たおやめ。 なんて、儚い桜の中でも 特に儚く感じちゃう。 その名前とは裏腹に、 淡い紅色の八重咲きは、 クライマックスを飾るのに ふさわしい華やかさだ。 だからこそ、手弱女は、 彼女こそが愛でるにふさわしい。 伝えるべきか、迷うところだが。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「葉桜」
ボイスドラマ「葉桜」 1月 28, 2025 00:01:15 一日中葉桜を見ていた。 正確に言うと、 わずかに残った花びらと 緑が織りなす陰影を、 愛でるでもなく眺めていた。 飽きないのは、グラデーションのせいね。 緑とピンクは、それぞれ反対色。 葉桜が美しいのはそのせいだと言う。 デザインでもよく使うわ、この配色。 自然が描く色彩の妙。 過去と未来。 男と女。 すべては色彩の表現に似ている。 反対色ほど、相性が良い。 二人の色彩も、これから ほどよく混じり合っていけばいい。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「残花」
ボイスドラマ「残花」 1月 28, 2025 00:01:13 名残惜しそうに、残っている桜花。 それを残花というらしい。 いじらしく、 それでいて芯の強さを感じるのは 自分だけではないだろう。 きっとみんな、最後のひとひらには なりたくないんだわ。 哲学的な話になりそうだ。 そういえば、有名な哲学者が 花吹雪、という言葉を 世界一美しい言葉だと言っていた。 うすむらさき 山の端染めた さくら花 緑の芽吹きに せかされて いく ほんの一瞬、彼女の陰までが 消え入りそうに、薄くなった気がした。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「桜陰」
ボイスドラマ「桜陰」 1月 28, 2025 00:01:01 天気予報は正確だ。 午前中の雨はすっかり上がり、 桜の枝葉の間から、陽光が差し始めた。 虹が出たりして。 自然は二人のために、 そこまでサービス旺盛ではないが、 雲間から差し込む光、 いわゆる”天使のはしご”が 空のカーテンを開いていく。 神々しいわ。大袈裟じゃなく。 雲の幕が開くと、 舞台の主役は、やはり、桜の木だった。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「春雷」
ボイスドラマ「春雷」 1月 28, 2025 00:01:09 ピアノジャズと春雷のコラボレーション。 遅めの朝食は、いきつけのカフェ。 静かなBGMを、ときおり春雷がかき消す。 すごいタイミング。 BGMと雷鳴の、絶妙なタイミング。 それとも、入店と天候の急変のこと。 秋なら、稲妻は収穫を告げる 実りの光だったのに。 春のいかづちは、桜に引導を渡す 審判の響きになる。 川面に崩れる花筏が 脳裏に浮かんで、消えた。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「風流美人」
ボイスドラマ「風流美人」 1月 28, 2025 00:00:53 傘をささずに、 昨日まで満開の桜並木を歩く。 傘をさしたら、せっかくの 風流が台無しじゃない。 視界が狭くなる。 自然の情景に合わない。 雨の雫が伝わらない。 傘をささない彼女の理由。 今日からは僕の理由。 小糠雨は、いつしか霧雨となり、 二人の行く手を遮っても、 少しだけ早足で歩けばいい。 二の腕に彼女を感じながら。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「花筵」
ボイスドラマ「花筵」 1月 28, 2025 00:01:01 まるで、桜色の絨毯ね。 散り落ちた花びらが まるで絨毯のように 地面一面に広がっている。 昨夜までのにぎわいが嘘のように、 静かな公園の朝。 桜の香り、雨の匂い、ってわけ。 彼女の好きなもの。 僕の心にも増えていく。 桜の香りはとても弱く、 それでいて、とても印象的だ。 上気してほんのり桜色になった 彼女の頬のように。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「桜雨」
ボイスドラマ「桜雨」 1月 28, 2025 00:00:58 雨がカーテン越しにリズムを刻む。 桜の季節に終止符を打つのは、 決まって雨の音。 雨には百の表現があるが、 さしずめ、窓の外は、小糠雨(こぬかあめ)。  しとしとと、でも、確実に 花びらを流していく。 春雨ね。 嫌いじゃない。 少しだけ湿度が上がった窓ガラスに 花びらをはりつける。 それは、まるで桜の涙雨。 静かに別れを告げながら、 大地を濡らしていく。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「零れ桜」
ボイスドラマ「零れ桜」 1月 28, 2025 00:00:53 カウンターに並んだ盃が2つ。 小さなグラスに注がれたのは、 花の名前の吟醸酒。 窓の外には、桜の古木。 零れ桜を瞳に映しながら、 乾杯を・・・ あ、待って。 忘れもの。 ポケットから取り出した花びらを グラスに浮かべる。 フルーティな大吟醸の香りと、 薄紫の花の露が、 彼女の頬を ほんのり桜色に染めていった。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「花七日」
ボイスドラマ「花七日」 1月 28, 2025 00:00:58 三百六十五分の七。 桜の花を愛でられるのは、七日間。 六歌仙の一人、平安美女が詠んだように、花の盛りはいたずらに儚い。 花一時人一盛り、なんて言うのよね。 なんて、惨い言葉なのかしら。 女性にとって。 盛りだけが美しいわけじゃない。 秋は夕暮れて 冬はつとめて どの季節にも、 最も美しいときは存在する。 それを言葉に出して、 伝えられないもどかしさ。 (CV:桑木栄美里)
ボイスドラマ「花あかり」
ボイスドラマ「花あかり」 1月 28, 2025 00:01:10 “陽が暮れて、夜の帳が降りるまで。 写真家にとっては、 これが一番難しい時間だという。 空のブルーと、夕陽のオレンジ。 そして境界線のグラデーション。 花篝が灯る直前の桜がいちばん好き。 春宵一刻値千金 花有清香月有陰 少し歩けば 遅めの桜でにぎわう公園がある。 ぼんやりと明るいのは 灯火だけではなく、 淡い薄紅色の花びらのせい。 花あかりに誘われて 出かけてみるのも一興だろう。” (CV:桑木栄美里)

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