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朗読のアナ 寺島尚正

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roudoku iqunity 300 エピソード 7月 25, 2026

ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。

エピソード

山川方夫 「十三年」
山川方夫 「十三年」 7月 25, 2026 9:56  各地が焦土と化した敗戦から、日本はわずか十数年で高度成長の波に乗り復興を成し遂げます。終戦直後は一家の支柱を喪失した家族も多く不安のなかで道徳も乱れましたが、復興とともに家族の幸福も取り戻されていました。戦後の混乱期に秘密の出来事を共有した二人が、偶然再会し探り合うようなやりとりをはじめます。
芥川龍之介 「おぎん」
芥川龍之介 「おぎん」 7月 17, 2026 21:50  芥川龍之介の切支丹物と言われるジャンルの作品です。処刑場に引き出されたキリシタンの少女は、崇高な信仰心と俗世を生きる人間の現実との間で揺れ動きます。宗教の殉じた少年を描き傑作と評される「奉教人の死」と対をなす作品で、時を経るにつれ再評価の声が高まっている短編です。
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
平林初之輔 「夏の夜の冒険」 7月 11, 2026 21:21  大正時代の東京。夜遅くまで働き会社を出たあと、終電の時間が過ぎるまで同僚と飲んでしまった。そんな時間に駅の片隅のうずくまっているやせ細った少年を発見する。そこからちょっとした善意と正義感で、少年を家に届けることになったのだが、どうやら家庭は複雑で、子供への愛情のかけらも感じられない。そして善意と正義感は思わぬ結果をもたらすことになる。
久生十蘭 「湖畔」
久生十蘭 「湖畔」 7月 3, 2026 90:44  小説の魔術師、多面体作家と言われた久生十蘭の面目躍如。小説のジャンルを横断して、人間の愛の本質に触れながら、サスペンスのように読ませていく不思議な味わいの短編小説です。歌手で作家としても評価されているさだまさしさんが、強く印象に残っている作品のひとつと語っています。
山川方夫 「カナリヤと少女」
山川方夫 「カナリヤと少女」 6月 25, 2026 11:16  言葉を話せない少女の純粋な初恋を描いた短編小説です。自分の分身のようなカナリヤとともに生きてきた少女は、若い船乗りにはじめて恋をしますが、行き違う運命が待ち構えていました。その純粋で一途な思いは、恐ろしくも残酷な結末へと進んでいきます。
山本周五郎 「内蔵充留守」
山本周五郎 「内蔵充留守」 5月 30, 2026 50:57  徳川家光より剣の師範に招かれるほどの達人ながら、在野で暮らすことを選んだ別所内蔵充(くらのすけ)のもとには、教えを乞おうと多くの武士たちが訪れます。しかし内蔵充は何処へ行ったものやら、長らく留守の続けています。帰りを待つ侍たちは思い思いに日々を過ごします。
新美南吉 「久助君の話」
新美南吉 「久助君の話」 5月 21, 2026 17:44  新美南吉には久助君という少年が登場する<久助もの>と呼ばれる少年小説の作品群があります。その一つです。大きな事件が起こるわけではありませんが、なにげない日常の出来事のなかで、揺れ動く少年の心の綾が描かれ、自らの子どもの頃を思い出しジワリと沁みてくる作品です。
久生十蘭 「黄泉から」
久生十蘭 「黄泉から」 5月 15, 2026 36:13  美術史の研究をするためにフランスに渡った光太郎は、戦争終結期の混乱に乗じて、美術品仲買商に転身し抜け目なく立ち回って成功を手にします。それから商売以外のことはすべて色褪せて見え、かつての人との繋がりなどを忘れて過ごしていました。ところがある日、自分の身近にいた一人の女性のことを思い出したことで、不思議な体験をします。
芥川龍之介 「貉(むじな)」
芥川龍之介 「貉(むじな)」 5月 8, 2026 10:23  貉は不思議な存在で、アナグマのことといわれますが、それに近い容貌の生き物全般の曖昧な総称のようであり、人を化かしたり驚かせたりする話が各地に伝わっています。本当にいるのか、本当にそんなことをするのかは問題ではなく、話が信じられて伝わることは、貉と同じように人の世も不思議に満ちていることを教えてくれます。
菊池寛 「祝盃」
菊池寛 「祝盃」 5月 1, 2026 11:50  久しぶりに上京してきた男は、かつて仲間内で一目も二目も置かれた才気に溢れた存在でした。今は田舎の小さな町で頭角を現すこともなく、埋もれて暮らしています。迎えた二人の男は、今では東京で成功をおさめ始めており、かつて自分たちのはるか先にいて羨望の的であった男のさえない姿を見て…。
吉川英治 「下頭橋由来」
吉川英治 「下頭橋由来」 4月 25, 2026 24:48  箸の下に住み着いた物乞いの男は、頭を下げて施しを受けて暮らしてながら、近隣の誰からも嫌われないどころか、なにかと人の役に立っているようで、地域に馴染み好かれていました。しかし、ある侍があらわれて、この男には人には言えぬ過去があったことがわかります。
山川方夫 「予感」
山川方夫 「予感」 4月 18, 2026 7:53  主人公はなにか嫌な予感がしています。彼は自分の予感は当たると信じていますが、妻はそれを信じてはくれないだろうと言い出せずにいます。そして二人で旅に出ます。彼のなかで嫌な予感が膨らんでいきます。若い夫婦はどうなるのでしょうか?

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