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本語り(ほんがたり)~本について語るひととき~

本語り(ほんがたり)~本について語るひととき~

菱岡憲司 35 エピソード 9月 5, 2026

本語り(ほんがたり)は、新刊・旧刊を問わず古今東西の本について語る番組です。語り手の菱岡憲司が、江戸時代の文学を中心に大学で教える研究者としての視点から、読んだ本とそれにまつわる話をゆるやかに語ります。毎週日曜日更新。

エピソード

#043 入院という濃密な人間世界/『六人部屋の十三年間』/本語り
#043 入院という濃密な人間世界/『六人部屋の十三年間』/本語り 9月 5, 2026 00:24:46 20歳で突如、潰瘍性大腸炎を発症し、それから13年間病室で過ごした頭木弘樹さん。6人部屋でくりひろげられる濃密な人間模様を記録し、さらに「文学紹介者」を名乗る著者による多彩な引用のおかげで、単なる闘病記ではなく、人間というものを深く見つめた優れたエッセイとなっていました。【言及した本】・頭木弘樹『六人部屋の十三年間:病室で出会った忘れられない人たち』(晶文社、2026)・頭木弘樹『絶望名人カフカの人生論』(新潮文庫、2014)
#042 世界で聴かれる北海道のジャズピアニスト/『評伝 福居良』/本語り
#042 世界で聴かれる北海道のジャズピアニスト/『評伝 福居良』/本語り 8月 29, 2026 00:30:52 いまYouTubeやSpotifyで爆発的に再生され、世界中でファンを増やしている北海道のジャズピアニスト、福居良。しかし、生前の彼は決して世界的な名声を得ていたわけではなく、その演奏は知る人ぞ知るものでした。没後に評価が広がったその数奇な運命を、本書とともにたどってみます。【言及した本】・栗山慎二『評伝 福居良:世界をめぐる北のジャズ』(リットーミュージック、2026)・小川隆夫『マイルス・デイヴィスが語ったすべてのこと: マイルス・スピークス』(小学館文庫、2026)・エイダン・レヴィ、小田中裕次訳『ソニー・ロリンズ伝』(亜紀書房、2026)・立花隆『シベリア鎮魂歌:香月泰男の世界』(文藝春秋、2004)
#041 火野葦平のもうひとつの代表作/『花と龍』/本語り
#041 火野葦平のもうひとつの代表作/『花と龍』/本語り 8月 22, 2026 00:22:04 「本語り」39回で紹介した中村哲の評伝『炎と水』。その中村哲の母の兄が火野葦平であり、火野葦平の父にあたるのが、沖仲仕の親方として知られた玉井金五郎です。火野葦平『花と龍』には、玉井金五郎と妻マンの生き様が描かれており、とりわけ「顔」にこだわらない姿勢に感銘を受けました。【言及した本】・火野葦平『花と龍 上下』(岩波現代文庫、2006)・山岡淳一郎『炎と水:中村哲と名もなき人たちの旅』(集英社、2026)・『糞尿譚・河童曼陀羅(抄)』(講談社文芸文庫、2007)・火野葦平『麦と兵隊・土と兵隊』(角川文庫、2021)・村上龍『五分後の世界』(幻冬舎文庫、1997)・竹本三郎兵衛、頼桃三郎校『艶容女舞衣:三勝半七』(岩波文庫、1939)・曲亭馬琴『三七全伝南柯夢』・本居宣長『紫文要領』(岩波文庫、2010)
#040 ビルって自力で建てられるの?/『蟻鱒鳶る!』/本語り
#040 ビルって自力で建てられるの?/『蟻鱒鳶る!』/本語り 8月 15, 2026 00:21:43 東京都港区三田に土地を買い、業者に頼まず自力でコンクリートを打って、20年かけてビルを建てる――そんな離れ業をやってのけた岡啓輔さん。そのライフヒストリーも興味津々です。【言及した本】・岡啓輔『蟻鱒鳶る!:自力でビルを建てた男』(ちくま文庫)
#039 中村哲、勇ましい高尚なる生涯/『炎と水』/本語り
#039 中村哲、勇ましい高尚なる生涯/『炎と水』/本語り 8月 8, 2026 00:23:41 内村鑑三のいう「勇ましい高尚なる生涯」すなわち「後世への最大遺物」とは、まさに中村哲のことです。その中村哲のことを、関係者への徹底取材をもとに、時代とともに描き出す、みごとな伝記が誕生しました。【言及した本】・山岡淳一郎『炎と水:中村哲と名もなき人たちの旅』(集英社、2026)・中村哲『医者、井戸を掘る:アフガン旱魃との闘い』(石風社、2001)・五木寛之『青春の門 第一部~第八部』(講談社文庫、Audible)・内村鑑三『後世への最大遺物・デンマルク国の話』(岩波文庫、2011)・原尞『ミステリオーソ』(ハヤカワ文庫、2005)
#038 アンガー・マネージメントの反面教師/『ロミオとジュリエット』/本語り
#038 アンガー・マネージメントの反面教師/『ロミオとジュリエット』/本語り 8月 1, 2026 00:20:22 かつて小田島雄志訳で読んだシェイクスピア。その孫の小田島創志さんによる新訳で読むと、こちらも年齢を重ねて、これはアンガー・マネージメントの反面教師だな、という思いを抱いてしまいました。【言及した本】・シェイクスピア、小田島創志訳『ロミオとジュリエット』(光文社古典新訳文庫、2026)・シェイクスピア、小田島雄志訳『ロミオとジュリエット』(白水uブックス、1983)・シェイクスピア、松岡和子訳『ロミオとジュリエット』(ちくま文庫、1996)・シェークスピア、坪内逍遥訳『ザ・シェークスピア』(第三書館、1989)・シェイクスピア、小津次郎訳『十二夜』(岩波文庫、1960)・丸谷才一『合本 挨拶はたいへんだ』(朝日文庫、2013)
#037 終わりなき研鑽の日々/『ソニー・ロリンズ伝』/本語り
#037 終わりなき研鑽の日々/『ソニー・ロリンズ伝』/本語り 7月 25, 2026 00:23:54 ジャズ界最後の巨人ソニー・ロリンズが95歳で亡くなりました。折しも発刊された邦訳『ソニー・ロリンズ伝』を読むと、幾度かのサバティカルをはさみ、生涯、吹いて吹いて吹きまくった、終わりなき研鑽の日々がうかがえます。【言及した本】・エイダン・レヴィ、小田中裕次訳『ソニー・ロリンズ伝』(亜紀書房、2026)・松本俊彦『身近な薬物のはなし:タバコ・カフェイン・酒・くすり』(岩波書店、2025)・クインシー・トループ、中山康樹訳『マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ・Ⅱ』(宝島社文庫、1999)・ジェイムズ・ギャビン、鈴木玲子訳『終わりなき闇:チェット・ベイカーのすべて』(河出書房新社、2006)・エッカーマン、山下肇訳『ゲーテとの対話(中)』(岩波文庫、1969)
#036 『深夜特急』の忘れ物をさがす旅へ/『途上の王国』/本語り
#036 『深夜特急』の忘れ物をさがす旅へ/『途上の王国』/本語り 7月 18, 2026 00:24:40 沢木耕太郎『深夜特急』では、スペインからモロッコのマラケシュに行くか、予定どおりロンドンに行くかを迷い、後者を選択して旅を終えていました。それから年を経て、マラケシュへの旅を突如、思い立ち、バックパックを背負って予定のない旅に向います。「人・本・旅」にあふれた本書の魅力を語りました。【言及した本】・沢木耕太郎『途上の王国:⼀号線を北上せよ モロッコ天涯編』(スイッチ・パブリッシング、2026)・沢木耕太郎『春に散る』(朝日文庫、2020)・沢木耕太郎『深夜特急 1~6』(新潮文庫、1994)・山田鐘人原作、アベツカサ作画『葬送のフリーレン』(少年サンデーコミックス)・沢木耕太郎『天路の旅人』(新潮社、2022)
#035 香月泰男シベリア・シリーズの衝撃/『シベリア鎮魂歌』/本語り
#035 香月泰男シベリア・シリーズの衝撃/『シベリア鎮魂歌』/本語り 7月 11, 2026 00:26:37 戦後最大の作家香月泰男の世界を、立花隆が浮き彫りにする。シベリア抑留により、アルチザンとして死に、アルチストとしてよみがえった香月泰男がシベリア・シリーズを生み出す舞台裏を語ります。【言及した本】・立花隆『シベリア鎮魂歌:香月泰男の世界』(文藝春秋、2004)・立花隆『青春漂流』(講談社文庫、1988)・小川隆夫『マイルス・デイヴィスが語ったすべてのこと: マイルス・スピークス』(小学館文庫、2026)
#034 菊五郎の演じる「じいさんばあさん」/『阿部一族・舞姫』/本語り
#034 菊五郎の演じる「じいさんばあさん」/『阿部一族・舞姫』/本語り 7月 4, 2026 00:32:11 2026年六月博多座大歌舞伎は、八代目尾上菊五郎の襲名披露公演でした。「茨木」の見事さもさることながら、森鷗外原作の「じいさんばあさん」は、原作・歌舞伎それぞれの魅力が満載で、そこから?外作品を再読しました。【言及した本】・森鷗外『阿部一族・舞姫』(新潮文庫、2006)・森鷗外『渋江抽斎』(岩波文庫、1999)・森鷗外『ヰタ・セクスアリス』(新潮文庫、1993)・山本芳久『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書、2017)
#033 認知の歪んだ人物を視点にすえたマインド・トリップ小説/『春にして君を離れ』/本語り
#033 認知の歪んだ人物を視点にすえたマインド・トリップ小説/『春にして君を離れ』/本語り 6月 27, 2026 00:20:00 アガサ・クリスティーが別名で発表した小説。認知の歪んだ人物を視点にすえて、ほとんどマインド・トリップで小説を展開させる離れ業。これはまぎれもないイギリス文学です。【言及した本】・アガサ・クリスティー、廣野由美子訳『春にして君を離れ』(光文社古典新訳文庫、2026)・アガサ・クリスティー、青木久恵訳『そして誰もいなくなった』(クリスティー文庫、2010)・アガサ・クリスティー、加島祥造訳『ナイルに死す』(Audible)・ジョージ・エリオット、廣野由美子訳『ミドル・マーチ 1~4』(光文社古典新訳文庫、2019-21)・モーム、行方昭夫訳『お菓子とビール』(岩波文庫、2011)・カズオ・イシグロ、土屋政雄訳『日の名残り』(ハヤカワepi文庫、2001)ダンテ、平川祐弘訳『神曲 地獄篇』(河出文庫、2008)
#032 名前だけ知ってるトマス・アクィナスとは/『トマス・アクィナス 理性と神秘』/本語り
#032 名前だけ知ってるトマス・アクィナスとは/『トマス・アクィナス 理性と神秘』/本語り 6月 20, 2026 00:23:56 そもそも『神学大全』とは邦訳で全45巻もあり、しかもそれはトマス・アクィナス全著作の7分の1でかないそうな。そんな知られざるトマス・アクィナスとその思想に、わかりやすさのために本質を犠牲にすることなく迫ったのが本書です。【言及した本】・山本芳久『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書、2017)・加藤喜之『福音派』(中公新書、2025)・八木谷涼子『なんでもわかるキリスト教大事典』(朝日文庫、2012)・山本芳久『キリスト教の核心をよむ』(NHK出版、2021)・山本芳久『三大一神教のつながりをよむ』(NHK出版、2025)・山本芳久『ローマ教皇:伝統と革新のダイナミズム』(文春新書、2025)・山本芳久『世界は善に満ちている:トマス・アクィナス哲学講義』(新潮選書、2021)

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